【映画】魍魎の匣

c0136564_0242879.jpg【主なキャスト】
堤真一、椎名桔平、阿部寛、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳
【鑑賞の動機】
んー、なんでだろう?
【評価】
★★★☆☆ ※当然ながら評価はあくまでも個人の主観です。
 
 (C)2007「魍魎の匣」製作委員会




 
 
【あらすじ】
連続少女バラバラ殺人事件が世間を賑わせていた頃、探偵・榎木津(阿部)は引退したトップ女優・陽子(黒木)から、失踪した娘・加菜子(寺島咲)を探して欲しいという依頼を受ける。
同じ頃、売れない小説家・関口(椎名)はひょんなことから、出入りしていた三流出版社の編集者・鳥口(マギー)と記者・敦子(田中)と共に、ある宗教団体の真の姿を探るべく調査を始めていた。
それぞれが直面する謎を解くため古本屋「京極堂」の主人・京極堂(堤)の元に集まるが、実はそれらの事件はひとつに繋がっていたのであった。

【感想】
久々の映画記事。
ちょこちょことDVD借りては観ていたんだけど、どうもブログを書く気になれなかったもので。。。
なんとなく意欲が復活したので、そろそろいいかな、と。

前作の「姑獲鳥の夏」でも同じような感想だったんだけど、最初の半分くらいは状況を整理するので精一杯。
印象としては「とっちらかってんな~」といったところ。
主要な登場人物とその関係がわかっていた分、前作より飲み込みが早いはずなんだけど、、、それでも結構こんがらがりました。
前作を観ずにこの作品に臨んだ人がいたら、きっと苦労したことでしょう。

んで、お話についてだけど、軸になっているのは「連続少女バラバラ殺人事件」。
この件に関しては、かなり早い段階で犯人はわかる。
そして、まったく別のことがらだと思われていた宗教団体に関する調査と、元女優・陽子の娘やその家庭背景などが、別々に話が展開しつつも「連続少女バラバラ殺人事件」に繋がっていく、、、という流れ。
観終わった今だからこうやって書けるけど、最初はさっぱりわからなかった。
話がひとつに繋がった時だって、「なるほど!」みたいな爽快感は一切なく、その後の話の展開で、繋がっていたことに気付くといった感じ。
小説やTVアニメ版はかなり話が長く「~編」とかあるらしいので、映画はだいぶはしょっているんでしょうね。
ちょっと詰め込みすぎな印象で、少なくとも気軽に楽に観れるという作品ではない。

実は今、小説の「姑獲鳥の夏」を読んでいる。
まださわりの部分しか読んでいないんだけど、、、明らかに小説家・関口が、映画での役回りと違う。
軽い精神病を患っているという設定なんだけど、今作で関口を演じた椎名桔平とは程遠いイメージだし、今作は病気により降板した前作の関口役・永瀬正敏もしかり。
次回作があった暁にはどちらが関口役を演じるかわかりませんが、原作ファンの方からすれば、いずれも違和感を感じるキャスティングでしょうね。

あと、今回の物語で最後の舞台となった箱型の建物だけど、戦後の東京でその施設はちょっとおかしいだろう、、、という印象。
外見はともかく、内部の宇宙船みたいな構造といったらちょっと興冷め。
陰陽道の世界はどこへ?といった感じで、関口君のセリフにあった「マッド・サイエンティスト」とも程遠い。
もう少し、レトロというかちゃっちくしてくれた方がイメージに近かった気がする。

よかった点としては、関口君を除く他のキャスティングと役回りは非常によいのではないかと。
寡黙でマイペースな陰陽師の堤真一、クセのある超能力持ちな探偵の阿部寛、兄とは正反対で活発的な記者の田中麗奈、ぶっきらぼうで口の悪い刑事の宮迫、などなど。
(というか、これだけのキャスティングできれば、もっといい作品が出来るような、、、?)

あと、この京極堂シリーズではなぜか劇団・大人計画の脚本家が演者として重要な役を任されている。
今作では重要な鍵を握る小説家・久保竣公役の宮藤官九郎、前作ではヒロイン・原田知世と重要な関わりがあった従者・内藤役の松尾スズキ。
関口君のキャスティングと同様、次があるとしたら誰が登場するのか、こちらも気になるところ。

ということで、そろそろ総括。
原作があるお話を映画化した際によく見られますが、原作を生かそうとしたあげく、詰め込みすぎになりかえって話をぼやけさせてしまうというパターン。
が、キャスティングがそれなりに豪華ということもあり、役者陣とその役設定の面白さで後半持ち直し、スピード感を増したクライマックスへの展開でそれなりに楽しめる、といった感じでしょうか。
個人的には、谷村美月さんに衝撃を受けました。
いや、演技というよりもクライマックス前に見せたその姿に。。。
たぶん、映画館のスクリーンで観たら相当な衝撃だったんだろうな、と思います。
手法としてはドッキリ的な感じなんですけどね。

魍魎の匣 スタンダード・エディション
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B0017UE0TY
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by daiske-s | 2008-10-26 00:22 | 映画