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【映画】スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

【映画】スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ_c0136564_1744342.jpg【主なキャスト】
伊藤英明、佐藤浩一、桃井かおり、伊勢谷友介、木村佳乃
【鑑賞の動機】
派手なものを観たい気分だった&豪華キャスト
【評価】
★★☆☆☆
※当然ながら評価はあくまでも個人の主観です。
 (C)Sukiyaki Western Django film pertners



 
 
【あらすじ】
壇ノ浦の戦いから数百年、平家の落人がひらいたというと寒村「湯田」。
同じく平家ゆかりの山村で埋蔵金が見つかったことから、湯田にも多くのよそ者たちがやってきては、村を荒らしていく。
いつしか村は、源義経(伊勢谷友介)率いる源氏ギャングと平清盛(佐藤浩一)率いる平家ギャングとの果てなき抗争の舞台となる。
そんな村に流れ着いた凄腕のガンマン(伊藤英明)。
源氏も平家もガンマンを味方につけようと策を練るが、そのガンマンの興味を引いたのは今は源氏と行動を共にしている女・静香(木村佳乃)とその女にまつわる過去だった。

【感想】
評価は☆2つですが作品自体の質うんぬんではなく、好みの問題です。
この手のドンパチものは、ちょっとしんどい。。。まぁ和物とは言えウエスタン映画なんで人を撃ったり切ったりは当たり前と言えば当たり前なんだけど、daiskeは苦手です。
無抵抗の人間に何発も銃をぶっ放したり、ライフルの銃弾食らってお腹に文字通り大きな風穴が空いたりという描写はごくごく当たり前。
痛々しいのは苦手なdaiskeは、途中、何度鑑賞をやめようと思ったことか。

そもそもウエスタン映画の造詣もなければ知識も明るくない。
大学時代、やたらチャールズ・ブロンソンを敬愛している友人がいました。
そいつはいわゆるマカロニ・ウエスタンが大好きで、クリント・イーストウッドが「許されざる者」を引っさげて久し振りに西部劇を世に出した時は、えらい興奮してました。
そんな彼は当然本家のウエスタンものの大好きで、ウエスタンシャツ+ブーツカット+ウエスタンブーツという服装が多かったくらい。
daiskeも当時付き合っていた人と「許されざる者」観に行きましたが。。。正直、その世界観はあまり理解できませんでした。
よくよく考えれば、そんなdaiskeが「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」を手に取ったこと自体、間違いだったのかもしれません(笑)

とまぁ、個人の好みの問題からマイナスなことばかり書いてしまいましたが、ウエスタンものが好きな人にはそこそこ楽しめる映画じゃないでしょうか。
とにかく撃つ、撃って撃って撃ちまくる!というのが西部劇の鉄則ですから、そういう意味では三池監督は鉄則に非常に忠実な映画を作り、かつ、うまく日本を融合させていたと思います。
平家と源氏という部族争いの構図も非常にわかりやすいし、日本人は好きな設定でしょう。
しかも彼らはそれぞれ赤と白をシンボルカラーにしていて紅白対決でもあります。

あと、キャストが豪華なのは言わずもがな。
トップに書いた5人以外にも、香川照之・小栗旬・安藤政信・石橋貴明・堺雅人・田中要次、そしてクエンティン・タランティーノ。
このキャストで普通に現代劇をやって欲しいと思うくらいすごいメンバー。
あと、衣装やメイクは相当格好よかった!
佐藤浩一の若干長めの髪、伊勢谷のいかにもボスキャラ風なたたずまい、小栗の正義感溢れる実直さなどなど。
中でも目を引いたのは、壮絶な過去からどこか影を持ちながらも妖艶さ全開な木村佳乃と、髪に赤いメッシュ(ウイッグ?)を入れ佐藤浩一の元でワイルドなたたずまいを醸し出していた堺雅人。
この2人は特に印象深く、どちらも、daiskeが持っていたイメージとは全然違った。
ちなみに、石橋貴明はやはり石橋貴明だったという感じ(笑)

ちょっといただけなかったと思ったのはセリフがオール英語だったということ。
やっぱり日本人の映画で英語なのは非常に違和感。
まともな英語に聞こえる人もいれば、明らかにひどい人もいた。
特に佐藤浩一はその役柄からわざとやっていたのかもしれないけど、ほとんど棒読みの英語。
せっかくテンポ良く話が進みつつあっても、棒読み英語聞くと興ざめしてリズム感は一気にゼロに。
監督がとことんこだわりたかったのはわかるが、全編英語と言うのはマイナスに出た気がする。

とまぁ、どちらかと言うとマイナスな感想が多いわけですが、あくまでもdaiske的趣向によります。
ウエスタン好きな人は観て損はないんじゃないかと思いますが、本物のウエスタンものが良くわからないのであまり強くは言えません。
ただ、daiskeと同じように意味のない殺戮とかが嫌い・肌に合わない人にはお奨めできません。
同じようにドンパチやチャンバラがある日本の時代劇とは明らかに違います。
時代劇は基本的に「勧善懲悪」のストーリーがメインですが、西部劇はその逆で「勧善懲悪」というスタンスはややあるもののメインは撃ち合い。
あえて言うなら任侠ものに近い気がするので、そういうのが好きな人には楽しめる作品かもしれません。

SUKIYAKI WESTERN ジャンゴ スタンダード・エディション
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B000ZFTN7G
スコア選択: ※※

by daiske-s | 2008-03-08 17:48 | 映画