人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【日記】ドラマ「猟奇的な彼女」

【日記】ドラマ「猟奇的な彼女」_c0136564_1256215.jpg撮り溜めていた「猟奇的な彼女」を消化、最終回まで観終わったが、総評としては「ガッカリ」の一言。
映画とは別物の、芯のない軽い作品になってしまった。
このドラマには撮影に参加する機会があり非常に楽しみにしていただけに残念。
メチャクチャわかりづいらいけど写真の田中麗奈さんの後ろ、通りすがりが私であります。。。顔は映らなかった。。。



 
 
まず大前提として、私にとって映画版「猟奇的な彼女」は★5つランクの作品であるということ。
当時「コテコテ」なイメージがあったものの「シュリ」「カル」「JSA」とヒットが続き、ちょっとずつ印象がよくなりつつあった韓国映画。
それでもハードボイルドな傾向で一昔前の「古き良き」日本映画の匂いかなぁなんて思っていたのが、「猟奇的な彼女」の登場で韓国映画のイメージが一気にくつがえった。
「古き良き」日本映画どころではない、むしろ日本映画よりも上をいっている、と思った。
それに加え、主演のチョン・ジヒョンのキュートなことといったら、、、当時の私の携帯待受は彼女でしたが何か問題でも?
(ちなみに今チョン・ジヒョンは「asience」のCMやってるけど、昔の方が可愛かった。。。)

それはさておき。
とにかく、、、思い入れのある作品だっただけに連続ドラマ化には期待していたけど、その反面、こういうリメイクでうまくいったのを見たことがなかったので冷静に見ていた部分もあった。
それでも大の田中麗奈さん好き、草なぎさんも好きな方とあって非常に楽しみしていたが、、、最初に言ったとおり「ガッカリ」の一言。

まず、不必要にコメディーに走り過ぎたというのが大きな印象。
映画は、①ラブストーリーとしてのしっかりとした基盤を持ちつつ②それをより引き立たせるために数々のコミカルなエピソードが挿入されていて③それらがストーリーの最後にいっぺんに活かされる、といった印象があった。
ところがドラマでは、①まずキャスティングありきで②そのキャスティングを活かすべく基本コミカルタッチに③そして最終的に何とかラブストーリーとしてまとめた、といった感がある。
そして、その何とかラブストーリーにまとめることが出来たのは(完成度は低いが)、出演者のキャラクター性と演技まかせであったことは明白である。

映画のおおよそ120分という尺に対し、ドラマは全11回で1回あたり40分程度はあることを考えてもトータル440分、、、それなのにあの完成度と言うのは「ガッカリ」以外の何者でもない。
そもそも、人間関係はあんなの必要だったのか?
谷原章介、鈴木えみ、オセロ松嶋、そして上川隆也とかそれぞれはおそらく監督の要求どおりの演技をしていたと思われるが、変にコメディー性が強くなっただけのように思う。
主演の2人もまたしかりで、それぞれが持つキャラクター性は十二分に活かされたと思うが、それは別のこのドラマで必要だったことではない。

それに、ゲスト的に登場した市川染五郎や佐々木蔵ノ介、貫地谷しほりに香里奈などなど、ああいう使い方はどうなのかと思う。
貫地谷は数回の登場で見事な演技を披露し存在感を示したが、そもそも市川染五郎の死というエピソード自体が必要だったのかがはなはだ疑問。
現在進行形で亡くなるのではなく、既に亡くなっていたという方が物語的によかったと思うが。。。
香里奈に至っては全然物語の大筋と関係ない登場で単なる話題作りにしか思えず、結果、作品自体を全体的に軽いものにしてしまった、とさえ思う。

本家の映画の方は、確かに遊園地のシーンとかありえないようなシーンはあったけど最終的に現実離れしていた感はなかった。
なのにドラマの方といったら、、、いきなりアルゼンチンに行く・スカッシュの達人に勝つ・ゴミの山からUSBメモリを見つけ出す等々、上げれば枚挙にいとまがないほどの現実離れ=コメディー感が出過ぎ、どうも嘘臭い感じになった。
ちょっとやりすぎだろう、といった感は否めない。

といったわけで、これは映画版の「リメイク」ではなく「デフォルメ」といった趣。
いや、もっと言うならもはや完全に別の作品と言えるでしょう。

あぁ、、、記事書くのに映画のストーリーを記憶から引き出していたら、すごく観たくなってきた。
最後からちょい前のシーンで「えっそういうことだったの!?」と思わせると同時に、言われてみれば、、、振り返るとスタートからの話の展開すべてが「つながった!」と思わせるあの感覚。
一片が「カチッ」とはまり気付いたらパズルが完成していた的な感動と充足感とでも言うんでしょうか。
あの感じをもう一度味わいたい!
というわけで次のDVDレンタルは「猟奇的な彼女」が有力候補となりました004.gif
っつーか、気付いたらすんごい長文だ。
思い入れのあるもには自然と文章を書いてしまうもんですなぁ。

by daiske-s | 2008-07-06 13:00 | 日記